プロ野球楽天の平石洋介監督(39)が10日、仙台市の楽天生命パーク宮城で取材に応じ、今季で退任することを明らかにした。
残念極まりない。
実力あるパリーグで3位。
CSに進出させた功績は大きいと思う。
私は今年は密かに楽天イーグルスを応援していた。
なんといっても、みんなから絶大な信頼を得る平石監督のその人間力が魅力だったから。
楽天の試合のテレビ中継の際、平石監督がテレビに映ると「人間の強さ、やさしさ、奥深さ」を強く感じる。
平石は松坂世代。
39歳で監督となった。
PL学園出身。
なんとPL学園時代は控えだった。
それでもキャプテンを任される。
PLの同期は語る。
あれから20年の歳月が流れた。
主将としてチームをけん引してくれた。
2019年のペナントレース。
そんな男が、楽天イーグルスの監督として指揮官としてユニホームを着る。
厚い信頼を寄せる仲間は、それがうれしくて仕方なかった。
「小、中、高、大学と主将を務めたキャプテンシーと責任感。チームが苦しい時ほど頼りになる存在、男だった」。
そう訴えるのは、当時PLのエースだった上重聡さん(日本テレビアナウンサー)。
「まさかこんなにも早く、中、高と同じチームで野球をした仲間、親友が指揮することに驚いている」。
そう話す一方で「平石洋介という男なら、納得です。25年の付き合いになる私が自信を持って保証します」と続けた。
横浜戦で4番を打った古畑和彦さん(神宮球場販売部主任)も、平石監督代行の卓越した人間力を称える。
「彼が監督になったのは誇り。これから平石の凄さが分かってくると思う」。
PL学園当時、平石監督代行は肘を手術し、レギュラーから外れていた。
それでも選手投票では満場一致で主将に。
古畑さんは「本当に人望、頼りがいがあった。PL学園には凄い選手が集まっていたけど“主将・平石”という存在は際立っていた」と回想する。
同期の誇り。まさに“半端ない”存在感を誇った平石監督代行を、仲間は純粋な思いで支える。
古畑さんは「(初勝利の際は)おめでとう、とLINEをした。同期でも“平石を応援していこう”と話をした」という。
当時の5番打者で近鉄などでプレーした大西宏明さんも、
「PL学園歴代でも屈指といわれる主将。強烈なリーダーシップもセンス、素質の一つ。ずばぬけていた」
と人間力にほれ込む大西さん。
平石監督が指揮し、3位になったのだからあと1年やらせてあげればいいのに。
ここからさらに、チームを変えてくれる。そう信じていたのに残念だ。
ソフトバンクが早速、一軍の打撃コーチに打診している。
平石にそのポジションを任せればさらにソフトバンクは強くなるだろう。
来年も平石洋介の活躍を見守っていきたい。
さらなる飛躍を遂げてくれることを信じている。
平石洋介という男には、それだけの魅力がある。