伝説のロックシンガー奥野敦士
奥野敦士は、圧倒的歌唱力で日本のロックシーンを席巻し、ミスターチルドレンの桜井和寿などに影響を与えた伝説のバンド「ROGUE」(ローグ)のボーカリスト。
武道館ライブを実現させた翌年に、メンバーの仲違いでバンドは解散。
再結成の話が持ち上がるも、不慮の事故に遭い、首から下の感覚を一切失い、歌声を奪われてしまう。
「生きてる意味があるのか?」
自問自答した。見出せなかった。
やりたいことは何もできない。
腹筋が使えないから声が思うように出ない。そして音程もつかめない。
しかし、奥野は諦めなかった。
車いすの乗ったまま、ベルトをきつく締め、前かがみになった時に声を出すと声が出た。
ルイ・アームストロングの代表曲
「この素晴らしき世界」を病院のリハビリ室で全身全霊振り絞って唄い、その動画をネットに載せた。
それを見たミスチルの桜井が 音楽フェスにゲストとして招待してくれた。
仲違いしたメンバーとも話し合い、「ROGUE」(ローグ)を再結成し、地元の前橋でコンサートをやったら、待ち臨んでいたファンが6千人来てくれた。
奥野が車いすで登場しただけでみんな涙ぐんでいた。
奥野はどん底から日本のロック史に残る伝説の復活劇を成し遂げたのだ。
そして、現在、講演活動や音楽活動に勤しむ日々を送っている。
人間、あきらめたら終わり。
ネバーギブアップ。
生きていれば、気持ちを強く持ってチャレンジし続ければ、
必ず道は開けるものですね。